ガーデニング入門

ガーデニング入門

【監修】兵庫県立フラワーセンター爽やかな初夏の庭づくり

【監修】兵庫県立フラワーセンター
爽やかな初夏の庭づくり

夏にかけては植物が勢い良く成長する時期です。
気温の上昇とともに暑さ対策や害虫の予防などをしっかり行うことで
植物を健やかに保ちます。
季節に合わせた適切なお手入れでいきいきとした夏の庭を楽しみましょう。

夏場の水やり

日中の暑い時間帯は土の温度も高くなっているので、水を与えると蒸れて根を傷めてしまいます。土が乾いているのを確認し、午前中なら朝9時頃まで、午後なら17時以降など涼しくなってから。1日1回根元にたっぷり与えるようにしましょう。

ーー炎天下はNG!

葉に付いた滴は葉を傷める原因に。直射日光に当たると水滴がレンズの役割を果たしてしまい、葉が焼ける恐れがあります。植物だけでなく、世話をする人も熱中症になる危険があるので暑い時間帯のガーデニングは避けましょう。

夏場の水やり

暑さ対策

土の温度が上がり、日光を浴び過ぎると植物が枯れてしまう場合があります。ベランダなどコンクリートの照り返しにも要注意。よしずで日除けをする、プランター台に置いて風通しを良くするなど土が高温にならない工夫を。

--鉢植えの植物が「夏バテ」したら

植物の枝先がぐったりしているときは水切れを起こしている可能性があるので、涼しい場所に移動して水を与えましょう。鉢ごとバケツに入れ、鉢の2/3程度浸かるように水を注ぎ、一晩吸水させる「腰水」(こしみず)という方法も効果的です。

暑さ対策

害虫対策

5〜6月と9〜10月は害虫発生のピークとされています。植物に虫が付いていないか葉の裏などを毎日チェックし、成長する前に発見することが大切です。樹木にはハダニが付きやすいので、殺虫剤で定期的に消毒を行いましょう。

剪定

樹木の葉や枝を刈り込まず放置しておくと、下部の葉や植栽に日光が届かなくなります。風通しも悪くなるので病気や害虫が増える要因に。夏の剪定は混み合っている枝葉を間引いて、採光・風通しを良くする程度にとどめましょう(本格的な剪定を行うのは植物が休眠している冬場が理想)。この時期の剪定は枝が絡まり合うことや台風で枝が折れるのを防ぐ目的もあります。

剪定