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リネンのある暮らし

リネンのある暮らしリネンのある暮らし

■リネンの魅力

日本では「麻」といいますが「麻」には、リネン(亜麻)、ラミー(苧麻)、ヘンプ(大麻)などの種類があります。リネンは、英語ではLinen、フランス語ではLin、ドイツ語ではLeinen、イタリア語ではLinoと呼ばれ、主にヨーロッパで産出される一年草から作る繊維です。
かつてヨーロッパの家庭では娘が嫁ぐ時の花嫁道具としてハウスリネンを準備し持たせるという風習がありました。ベッドリネンからテーブルリネンまで、娘さんのイニシャルを刺繍したものを持たせたそうです。そのため女の子が生まれると、毎年誕生日を迎えるたびに花嫁道具としてリネン製品を揃えていき、そして結婚が決まると、リネンのベッドカバーに豪華な刺繍を施し、嫁ぐ日のために準備していたといいます。ロマンチックな風習ですね。

■リネンの歴史

リネンは人類最古の布といわれるほど古く、古代エジプト時代から『月光で織られた生地』と呼ばれ、『聖なるもの』とされてきました。『純潔』の象徴でもあり、ギリシャ・ローマ時代の貴婦人達に愛されてきました。中世になると上流階級から次第に庶民の生活に広がり、18世紀頃には、大量に生産されて衣服のほか、寝具、テーブルクロス、ハンカチなど普段の生活に取り入れられるようになりました。

■麻の特長

リネンは、麻の一種です。まずは「麻」の良いところをもっと知って下さい。普段の生活に取り入れると大変便利です。

●吸水性・速乾性

何といっても吸水性と速乾性に優れているのが麻の特性です。繊維組織に中空構造を持っているため、水分を素早く吸い取り、発散することができるのです。洗濯してもすぐに乾くのが嬉しいですね。

●耐久性

水に濡れると、より強度が増すという特性があるので、洗濯を繰り返しても綿の2倍の耐久性があります。

●通気性

天然繊維の中で最も涼しい素材といわれる麻。体温を外に放熱させやすいので、涼しく感じられます。

●汚れがつきにくい

汚れが繊維の中に吸収されにくいので、汚れが落ちやすいという特性があります。キッチンクロスとして人気が高いのもうなずけます。

●シワになりやすい

麻はシワになりやすいので、敬遠する人も多いのですが、むしろその風合いを楽しんでほしいもの。洗濯したとき脱水は弱めにして、シワを伸ばすように干すと、それほど気になりません。

リネンと暮らす

リネンには様々な特長がありますが、織り方によっても表情が変わります。平織り、ワッフル織、ガーゼ織、パイル織、ジャガード織など、同じ素材とは思えないほど質感に違いがでてきます。色も、白や生成りだけでなく、カラフルなものもあるので、用途に合わせて使い分けて暮らしを演出してみましょう。フランジュールが提案するリネンアイテムを、キッチンやバスルーム、寝室などシーン別にご紹介します。リネンと暮らす楽しみが広がります。

ダイニング&キッチン

ヨーロッパでは、正式な晩餐会や結婚披露宴などの特別なシーンでは、白のテーブルクロスをセッティングするのが伝統です。かつてパンを直接テーブルクロスの上に置いて食べていた名残りで、清潔さが求められるからです。リネンの汚れ落ちのよさを生かして、いつも清潔にしていたいキッチンにこそ、あえて白のリネンを使ってみませんか。今回は透け感のある白のクロスと、お揃いのナプキンでコーディネートしました。

ダイニング&キッチン

麻は、きちんとアイロンをかけた美しさも格別ですが、こんなカジュアルなテーブルセッティングには、洗いざらしのクロスを使ってみてはいかがでしょう。ナプキンも麻の発色を活かしたプリントや織の楽しい色柄を思い思いに選んでみても素敵です。

ダイニング&キッチン
バスルームバスルーム
ベッドルームベッドルーム