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こどもたちが成長してくると「何か習い事をさせた方がいいのでは」と思うようになってきます。実際、小学校にあがる前の6歳児の時点で、半数以上が何らかの習い事をしています。これほど多いと「うちの子だけやらせないのは可哀想」とか「やらせないと他の子と差がついてしまうのでは?」と考えてしまいますね。いつ頃から習わせたらいいのかは、習い事の種類によっても色々な説があります。たいていの場合、ある程度集団行動に慣れ、先生の言うことが理解できるようになる4~5歳くらいからがよさそうです。
あまり小さい頃から無理矢理習わせると、中にはその習い事そのものが嫌いになってしまう子もいます。子どもが自分から「やりたい」と言った時に始めるのが、一番かもしれません。
習い事と一口に言っても、学習、運動、芸術、教育などさまざまです。人気の習い事から、それぞれの特徴を見ていきます。こどもたちの性格や好きなことなどを考えながら向いているものを見つけてみましょう。
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体操3歳前後から
ボール遊び、マット運動、鉄棒などひとつの競技に偏らず行うので、バランスよく全身の運動能力が高まり、体が丈夫になるのがメリットです。あまり小さいうちから競技を決めてしまわず、たくさんの種目を体験でき、その中から得意なものを見つけていくとよいでしょう。
別途保険料やユニフォーム代などがかかることもあります。
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バレエ・ダンス7~8歳位から
女の子に人気のバレエ。最近は中学校でダンスが必修になったので、ヒップホップなどのダンス教室も増えています。ダンスは柔軟、ジャンプ、ステップなどの基礎練習がメインで基礎体力が養われます。特にバレエは長く続ければ姿勢や立ち姿などが自然に身につくと言われます。
発表会などで参加費や衣装代など、高額の出費がかかることもあります。
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ピアノ(音楽教室)5~8歳位から
音感やリズム感が養われ、楽譜を読む力がつくなどすべての音楽の学習の基礎が学べると人気のピアノ。昔から習い事の定番です。ただし、家での練習が必要で、楽器の購入など高額の出費も考えておかなくてはなりません。。
ピアノの鍵盤が弾けるくらいの指の力や鍵盤に届く手の大きさも必要。
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英会話4~5歳位から
これからの時代、英語力が必要なのは間違いありません。ネイティブ並みの発音を身につけさせようと幼児の頃から習わせる家庭もありますが、あまり小さいと、日本語の発達が遅れてしまうと指摘する声もあります。小さい頃から習わせるなら、歌やダンスが中心の教室で「英語は楽しい」と実感させることから始めるとよいでしょう。
小さい時から英語を学んでも、継続的に英語に触れていないと忘れてしまいます。せっかく覚えた英語を使い続けられる環境を整えてあげるのが大切です。
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学習教室小学校低学年位から
「公文」と「学研」が2大学習塾と言われています。学習の習慣がつくので通わせているという家庭が多いようです。
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そろばん小学校低学年位から
むかしから「読み・書き・そろばん」といって、習い事の定番でした。それだけに古くさいイメージがあり、一時は敬遠されていましたが、計算能力が身につく、計算スピードが早くなり、暗算力がつくといった効果が見直され、人気が復活しています。
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書道小学校入学位から
大人になって、字が上手だったら思うことはありませんか。いくらコンピューターが発達しても手書きが必要な場面は無くなりません。子どもの頃に習っておけば、字がきれいになり、正しい書き順も身につきます。集中力がつき、姿勢がよくなるという声もあります。
月謝のほか、始める時には筆、硯、炭などのお道具が必要になります。
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スイミング4~5歳位から
習い事の人気ナンバー1はスイミング。体が丈夫になり、海や川で万が一のことがあっても泳げると安心、というのが習わせる理由の大きな割合を占めています。送迎バスのあるスクールも多く、用具もそれほど高価ではないので、継続して続けられる習い事です。何より、きちんと泳法を身につければ、大人になっても一生続けられるスポーツとなるので「習っていてよかった」と思えることでしょう。
プールの水は塩素が入っているので、肌の弱い子どもは注意が必要です。
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武道5~6歳位から
空手、柔道、合気道、剣道といった武道は、体を鍛えながら礼儀・作法も一緒に学べるという側面があり習わせる家庭も多いようです。武道は「型」が大切で、型を学びながらバランスのとれた体づくりができると言われています。
柔道、空手、合気道などは、中には厳しい、恐いという道場もあります。剣道の場合は、防具、竹刀、などの用具一式が必要です。
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サッカー小学校入学位〜小学校4年生から
男子のスポーツで一番人気のサッカー。最近は女の子のスクールもあります。教室ではリフティング、ドリブル、パス、シュートなどの基本動作を練習するほか、基礎体力づくりやチームで試合なども行います。走る跳ぶ、蹴るといった動作で体力や運動神経が発達し、チームでの協調性が養われるというのもメリットでしょう。
サッカーは、スクールだけでなく、スポーツ少年団、クラブチームなどさまざまな形態があります。少年団はボランティアによって運営されているので、月謝が安く気軽に参加できるメリットがあります。クラブチームは厳しさの度合いなどに差があるので、見学したりするなどあらかじめ調べておくのがおすすめです。
子ども達の性格やタイプによっておすすめの習い事を紹介します。
- ●歌ったり、踊ったりが好きな子
- 音楽を通じて表現することのできる習い事がおすすめ。ピアノなどの音楽教室か、バレエやダンスがぴったり。英会話教室は、英語の歌で学ばせるので喜んで覚えそう。
- ●体を動かすのが好きな子
- いつも元気いっぱいで動き回っている子には、水泳、体操、サッカー、ダンス、武道など体を思いっきり動かせるスポーツ系の習い事を。
- ●人と話すのが好きな子
- 人見知りせず、よくおしゃべりする子には、英会話などの教室に通わせてみては。
- ●落ち着きのない子
- 座っていることの苦手な子には、集中力をつけるために、書道やそろばん、武道などもおすすめ。
- ●マイペースな子、じっくりコツコツやる子
- ひとりで絵本を読んだり、ひとり遊びが好きな子には、集中力があるので、じっくり取り組める書道やそろばん、また学習塾などが向いています。